エコール(映画)のシナリオを書いてみた (6)
邦題 エコール(原題 Innocence)
○森・道(夜)
真っ暗な森。
一定の間隔で電球色の明かりが灯る街灯がある。
その明かりだけが道を僅かに照らしている。
ビアンカ、その街灯の明かりを浴びながら、道を歩いて、森の奥へと進んでいく。
○寮・庭(夜)
明かりのない庭。
アリスの前にイリス。左右にはローズとナディアが居る。
アリス「最年長の子は九時に出かけるの」
セルマとヴェラ、寮の玄関から庭に出てくる。
ナディア「私たちは十時に就寝」
イリス、ナディアに顔を向ける。
ローズ「七時に起床」
イリス、ローズに顔を向ける。
セルマ「八時に朝食」
ヴェラ「九時に勉強開始」
イリス、セルマとヴェラの居る方向に顔を向ける。
イリス「勉強?」
ヴェラ「そうよ」
アリス「自国は読める? ここでは大事なことよ」
ナディア「数は数えられる?」
イリス、ナディアを見つめる。
ローズ、フラフープを腰で回して数を数え始める。
ローズ「一二三四……五六七八。一二三四……五六七八……」
ローズ、フラフープの回転回数を数えている。
ヴェラ、フラフープを腰で回して、数を数え始める。
セルマとナディア、長縄の両端を持って回し、その中でイリスが長縄を飛んでいる。
アリス、その長縄飛びの中に入り、イリスと一緒に飛ぶ。
使用人、その光景を影で腕を組んで見ている。
イリスの足に縄が掛かると、再び、「せーの」という掛け声と共に長縄を回し始め、飛んだ回数を数えていく。
アリス、十回飛ぶと、長縄の中から出る。
イリス、一人で飛んでいる。
セルマ、回している長縄を突然後ろに引っ張り、縄をピンと張り詰める。
イリス、悲痛に叫ぶ。
○寮・部屋のベッド(夜)
イリス、気が付けば寝間着に着替えてベッドにうつ伏せになっている。
時計の音が静かな部屋に響いている。
イリス、枕に顔を押し当て、うつ伏せのまま動かない。
イリス、ゆっくりと枕から顔を離すと、隣にあるビアンカのベッドを見るも、ビアンカはまだ帰っていない。
イリス、仰向けになり、親指を唇で噛み、左に目を向ける。
イリスの目の周りが涙でキラキラとしている。
イリス「……カ?」
イリスの目線の先でセルマがイリスを見ている。
セルマ、ふんっと目線を外すと、素早くうつ伏せになる。
イリス、セルマから目線を外して、もう一度、ビアンカのベッドを見る。しかし、ビアンカは居ない。
こちらのシナリオは原作ではありません。シナリオライターのFULLMOONが映画を見ながら起こしたシナリオです。
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