エコール(映画)のシナリオを書いてみた (4)

邦題 エコール(原題 Innocence)

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○森・中(夕方)
僅かな木漏れ日しか入らない森の中。
道には、ポツリポツリと電球色の街灯がある。
少女達、服を着終わると、別々に森の中の道を歩いて帰っていく。
イリスとローラ、二人で道を歩いている。
そこにビアンカと紫色のリボンを付けた少女が来る。
紫色のリボンを付けた少女「ローラ、行くわよ」
ローラ「イリスといたい」
紫色のりぼんを付けた少女「寮が違うわ」
ビアンカ「明日会える」
ビアンカ、イリスと手を繋ぐ。
紫色のリボンを付けた少女もローラの手を取る。
イリスとローラ、左右の道に分かれて連れていかれる。

○森・橋(夜)
暗い森の中。
ポツンポツンと電球色の街灯がある。
橋の下に流れる川は勢いよく流れている。
ビアンカ「森の中に5つの寮があるの」
ビアンカとイリスの後ろから、ヴェラとローズとセルマとナディアとアリスが後を歩く。
ビアンカ「ローラは第一寮、あなたは第三寮よ」

○寮・庭(夜)
玄関に電球色の明かりが一つ点いている。
ビアンカ、玄関の扉を開け、イリスと一緒に中へ入る。
ビアンカとイリスの後ろから、ヴェラとローズとセルマとナディアとアリスも中へ入る。

○寮・ダイニング
電気の点いていないダイニング。
月明かりが窓からほんの僅かに入っている。
中央に長いテーブルが一つ置かれ、そこに七つの丸い皿が置かれている。
そのテーブルを囲む様に四つの椅子と一つの長椅子がある。
ビアンカ、イリスを椅子に座らせると、自分も隣の椅子に座る。
ヴェラとセルマとアリス、長椅子に座る。続いて、ナディアとローズは椅子に座る。
そこに使用人が大皿を持って現れる。
使用人、大皿の中に入っているスープをテーブルに置いてある丸い皿に入れていく。
使用人、イリスの前にある丸い皿にも入れる。
イリス、その使用人の顔をじっと見る。
ナディア「彼女はマドレーヌ、使用人よ。私達に逆らえば、罰を受ける」
アリス、スープを一口啜る。
それを境に、ビアンカとヴェラとローズとセルマとナディアもスープを啜り、食事を始める。
イリス、スープを啜らない。
イリス「家に帰りたい」
ビアンカとナディア、食事を止めてイリスに振り向く。
ビアンカ「ここが家よ」
イリス「誰か捜しに来る」
ビアンカ「来ないわ」
と直ぐに返す。
イリス「弟が捜しに来る」
ビアンカ「来ないわ」
ビアンカ、イリスの頬を撫でる。
時計の時間を知らせる音が鳴る。

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こちらのシナリオは原作ではありません。シナリオライターのFULLMOONが映画を見ながら起こしたシナリオです。

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