エコール(映画)のシナリオを書いてみた (1)

邦題 エコール(原題 Innocence)

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○線路・トンネル
電車が線路を走る音。

○清流・水中
薄緑色の水。
沢山の細かい泡が激しく流れ過ぎ、音がこもって聞こえる。

○清流・水面
白い水しぶきを上げ、勢いよく流れている。

○森・中
木漏れ日が僅かに入る鬱蒼とした森。
小鳥の囀りが微かに聞こえる。
人が一人通れる位の間隔で、真っ直ぐ伸びた高木が広がっている。
その先に子供が通れる位の小さなトンネル。
電車が線路を走る音が聞こえる。
その音に合わせて地面の水溜まりが波打つ。
近くに鉄格子の様な側溝を見つける。
その側溝の奥から、電車が線路を走る音。

○トンネル・中
電車が線路を走る音が響き渡っている。
階段を見つける。その先に木製の扉。
その扉に『3』と黄色い文字で記されている。

○学校・地下
扉の奥にはレンガ調の壁の部屋。
僅かな光が足元を照らす。
上る階段が一つある。

○同・ホール
薄暗いアンティークな洋館。
子供の背丈程の大きな置時計がある。
その時計の針は、『八時半』を示している。
小窓から朝日の光が僅かに入り、その光が一つの扉を照らしている。

○同・教室
朝日の光が入り込んで明るい。
隅に丸いテーブル一つ置かれ、そのテーブルを囲う様に四つの椅子がある。
壁には、幼児が描いた様な絵が、数枚、貼られている。
真ん中に子供の背丈程の棺桶が置かれている。
一人の少女が廊下から部屋へ入ってきて、その棺桶に駆け寄る。
少女、棺桶の淵をなぞりながら、周りを半周して立ち止まる。
もう一人の少女がタタタッと小さな足音を立てながら棺桶に駆け寄り、棺桶を前にして立ち止まる。
また一人の少女が棺桶に駆け寄り、棺桶を前にして立ち止まる。
続いて、二人の少女が棺桶に駆け寄り、棺桶を前にして立ち止まる。
ビアンカ、静かな歩みで、廊下から教室に入る。棺桶に近づくと片膝を床に付けて、しゃがみ、棺桶のカギを開錠する。
ビアンカ、両膝を床に付けて、重たい棺桶を開く。

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こちらのシナリオは原作ではありません。シナリオライターのFULLMOONが映画を見ながら起こしたシナリオです。

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